京ちぢみ 京縮み 


京ちぢみ 京縮み 

実は元々最初から家業(当時は主にインナー、ステテコを製造していました)を継ぐつもりではなかったようです。稗さんは高校卒業後、中距離のトラックの運転手で2年半勤めておられました。当時運搬業者は景気も良く、また同時に夜のアルバイトもしていたため生活には余裕があったとか。

慰安旅行で初めて見た海外に魅力を持ち、運転手を辞めて2年半の蓄えでアメリカへ放浪の旅に。帰国後家業を意識し始め、繊維関係のラメ糸の会社に入社、しかし朝から晩まで忙しく働くうちに、自分には家業があるのにも関わらず人の会社のためにあくせく働くことに疑問を持ち始め、その時期から家業に本格的に関わる事になりました。稗真平さん23歳の決意です。

京ちぢみ 京縮み 

家業山城の会社に入社して間もなく、稗さんは大分県に転勤になります。元々お爺さんの代から当時の大手インナーメーカーのお誘いで構えた工場が大分にあったため、まずは繊維やミシン、"山城"の基盤となる技術を吸収するために、京都産まれ京都育ちで京都をこよなく愛する稗さんは泣く泣く大分に向かうことになりました。

大分ではそれまでの稗さんの生活とは一転した規則正しい生活に切り替わります。朝は6時に起床、工場が始まる8時までに現場へ向かい、工場の冷暖房をつける、水蒔きをする等、従業員が来るまでの準備を済ませ、勤務中は昔から働き続けている技術者さんと共に働き、夜は11時から12時に就寝。そんな毎日が続きました。

朝から晩まで白物の中で働きます。元々京都では華やかな生活を送っていた稗さんなので、白物の短調さに物足りなさを感じ始めます。
取引先の会社が変わっても作る商品は同じ、さらに大分の工場は田舎で仲の良い友達も先輩もいない、何をするにも何処へ行くにもひとり。そんな生活を変えようという気持ちも手伝い、まずは自分の生活を楽しくしようという気持ちの変化が、仕事のスタイルにも反映するようになってきました。

色物を商品に加えるようになり、工場は活気付きました。昔から何十年も白物の工場で働いて来たおばあちゃんのような方でも、色物が工場の中に流れ出すと活き活きと楽しく仕事をするようになりました。色物を作ろう。 さらに生地をもっとこだわろう。 型紙にもこだわろう。 形、色、すべてにこだわろう。そして、夏でも涼しく着られるステテコの生地、"山城"の京ちぢみの性質を活かせるスタイルを考えた末、一番万人に馴染んでもらえるTシャツの製造に行きつきました。

京ちぢみ 京縮み 

元々発祥は江戸時代に新潟県の小千谷ちぢみからなります。冷たい水で晒す時に生地がちぢんで伸縮する事から、『ちぢみ』という名称になりました。後に京都の伏見晒しが昭和の中期に量産されるようになり、肌着のステテコが大流行しました。当時好んでステテコを愛用していた世代がそのままおじさんになって現在、ステテコがおじさんの履いている肌着という印象になったのはそのためです。

中国製のちぢみもありますが、まず水が違うので、晒しの段階で中国の水の色にちぢみが染まってしまいます。日本製品を好む根強いリピーターがいるのは、綺麗な水で作られた純白のちぢみの良さが広く知られている所以ではないでしょうか。

生地の特徴についてですが、基本的に織物は伸縮性はありません。横糸にねじりを入れることによって横方向に伸縮すことが、ステテコのオーソドックスな生地ですが"山城"の生地は特別に極めて細い糸を使用することにより非常に軽い仕上がりになり、また糸の『より』もより贅沢に余裕を持たせているため、ストレッチ性に優れ、生地の小さく細かな盛り上がりが夏にべたつかない吸水性のある生地を実現させました。また、伸縮性のある生地同士を縫い合わせるには、ただミシンを使えば良いというわけでもなく、正確に、美しく縫い合わせるには縫製の高度な技術が必要です。何十枚は織れても、何百枚という単位で量産できるのは"山城"の独自の優れた技術です。

京ちぢみ 京縮み 

Tシャツよりも軽く、吸水性のある、そしてよれない、京ちぢみをつかったTシャツは、"山城"の新しい試みでしたが、そこに行きつくまでに約2年近くの年月を要したそうです。

「今後は、京都を地場として大いに活かして行きたいね、現在でも京都を地場とするブランドさんと一緒に仕事をする機会があるけど、そういった機会をもっと増やして行きたいと思ってます。

素材としても現在シルク綿とスーピマ綿に注目してて、スーピマ綿はアメリカアリゾナ州ピマ地方でしか採取できない高級綿、夏は蒸し暑い京都の人にとっては、京ちぢみの良さに大いに気付いて頂けるんじゃないかな、素材にもさらに拘って、今後は女性を中心に快適に家で過せる手軽で上質な服を発信していきたいです。」

そういって落ち着いて語られる稗さんでしたが、仕事にかける熱意をしっかりと感じられました。





山城

ステテコを作るクレープ素材の大手インナーメーカー。クレープ素材をいかに現代の若者に使ってもらえる服にできないかと思案し、クレープ素材の着心地のよい「京ちぢみTシャツ」を製作。



京ちぢみステテコTシャツ
ステテコTシャツ

3,990円

京ちぢみステテコワンピース
楽ちんワンピース

6,300円

京ちぢみステテコポロシャツ
ポロシャツ

7,980円




京ちぢみステテコ作務衣
作務衣

17,850円~

京ちぢみステテコパンツ
ステテコ楽ちんスパッツ

4,200円

コットンアームロール
コットンアームロール

2,980円




コットンスカーフ
コットンスカーフ

3,885円

京ちぢみパンツ
ステテコ楽ちんすらっとパンツ

4,800円

ボクサーパンツ
ボクサーパンツ

2,100円~