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![]() 小学校の時の話なんですけど、美術が好きで成人式の時にタイムカプセルを空ける集まりがあって、その時の先生に「木版画の原田さんね」と言ってくれたんですよ。 それまではそんな世界とは縁がなかったんで何でそんなことを言われたのかな?と印象に残っていました。小学校の時に3年間版画の授業があったんですけど全部賞は取っていたのでそれで「版画の子」って言ってくれたのかなって思います。 |
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かといってそれほど計画もなく始めてしまって、実際授業を始めてみて画材が学校にないことに気付いたんですよ。それで画材屋に問い合わせたんですけどなくて、「どうしよう授業が出来ない!」と思って、電話帳で画材を扱っている所を調べたところ竹中先生のアトリエが出たんですよ。 それで駆けつけて来てみたら、いろいろ相談にも乗って頂いて、そのときにお声をかけて頂きました。業界的には木版画を習いに行ったりとうろうろしてはいたんですけど、本格的に木版画を始めたのはここが始めてです。三回生の9月からなんで二十歳からですね。 そのまま教えて頂いていて、卒業と同時に職人として竹中木版に弟子入りしました。もし先生になっていたとしてもお付き合いはして行きたいと思っていましたけどね。 美術がやりたいし、京都にいてたいし、おもしろい先生とも関わっていたい、そう思っていたので竹笹堂に来て本当に良かったと思っています。 ![]() ![]() 木版画は風合いももちろん好きなんですが、何より作ることが楽しいので浮世絵がメインというわけではありません。 木版がといえば浮世絵、といわれますが、木版画でも色んな事が出来ます。なので、新しい商品も摺りますし、先生の作った作品などももちろん摺ります。作ることがとにかく好きなのでそういうところもすごく魅力です。 その時その時で感動は違って、新しい作品を作る時は色を作る段階から楽しいですし、めくった時も楽しいです。そして例えばその量が100枚とかに増えてくると、今度はそのリズムが楽しくなってきます。うまくいっていない時はその100枚は苦痛になってきますけど、うまくいけばすごく楽しい、あとは新しい技術を覚えた時、本当に一作品一作品同じように見えて、紙の状態、絵の具の条件、お客様の意図、すべて違うので、それをつかめた時がすごく嬉しいです。なのでどこが魅力かと言われるとその都度その都度と言った感じですね。 |
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![]() 高校では油絵が楽しかったです。 塗り重ねられることが魅力でした。基本的なことは自然に学んでいたので この世界に入りやすかったのもそのおかげかなと思います。 好きな作家は影響を受けてるのがばればれになって恥ずかしいのですがポールジャクレーに憧れています。 彼も日本の文化に影響をうけていたようで、よく海外の方とお話した際に改めて日本の良さに気付けたことってあると思うんですけど、それと同じように海外の方から刺激を頂くのは不思議なことじゃないと思います。 ![]() 顔料はガラ、朱、黄、シンバシ、(新橋の芸者さんが好んで使った色)藍、墨、を主によく使います。 たくさんの色を使った時は大変です。日本画と一緒で膠を使うので、作りおきしておくと腐ってしまいます。一度作った色は覚えておかないといけませんので、そこが大変な所ですね。 あと白を使います。おもしろい特徴は浮世絵は白は使いませんが京版画は日本画とほとんど同じなので白を良く使います。柔らかい作風のものも多いのでそういった面からも白はよく使います。 まだ彫り師さんまではいかないんですけど |
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自分の作品とかオリジナルの商品などは彫ったりしています、ただ基本的には摺り師ですね。マルチでいたいので。 |
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![]() 一番いいもので人間国宝の岩野市兵衛さんの作っている越前奉書紙が最も木版画に適した和紙です。浮世絵に使っていたので適しているかと思います。耐久性もありますし、何より紙を作るときに付いたごみを手作業でひとつひとつ取ってられるんですよ。ふつうは薬とかで飛ばしちゃったりするんですけどね、浮世絵の美人画とかになるとちょっとでもひっかかったりしちゃだめになるので。 繊細な作品には繊細な下仕事があっての上にようやく出来上がる。職人の技とは一朝一夕に行かないものですね。 ![]() |
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