
■使用している西陣織は大変貴重な素材だとお聞きしています。素材についてご説明下さい。
:織りの技を伝承する京都西陣の機屋(はたや)=メーカーが本物の技、感性を今に伝えたいとの思いで日々ものづくりに励んでいます。
今回使用の生地について、一つ目は縦糸に金糸を使ったものや横糸に極細金糸を織込み、熱をかけ縮ませてわざとシボ状を表現したり独自の織技にこだわりをもった生地を創作しています。糸はもちろん本シルクで織ったものです。
二つ目はその生地にローケツ染、手がき引染、絞り加工染などすべて手染めによる古来から伝わる高度な技法による、染技のこだわりをもった色目、柄などを表現しています。
■なぜ西陣織をバッグに用いたのですか。
:現代の生活空間の中で日本人としての和の感覚というものは、育ってきた環境、生活などがいくら洋の文化であってもそれは潜在意識の中に在るものだと思っています。それが日本人の持つ独自の感性だと思うのです。和装の中で日々営んでいる人間としてその伝承の柄行、色目、技法、技などを現代生活の中に取り入れる事ができないか、と以前より考えていました。あくまで押しつけではなく自然にと…。それが今回の作品の出会いとなった『想い』です。
柄の意匠は伝統的な文様を用いながらただの和柄をのせるだけだなく、帯としてもお客様の今までお持ちでなかったものを常に考えています。
それらの帯のデザインの生地が基本ベースとなっています。
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