七宝工房 pray 細井早織



七宝工房 pray

細井さんは「pray」というブランドを立ち上げられ、とても素敵な七宝(しっぽう)のペンダントを作っていらっしゃいますよね。細井さんが七宝と出会われたきっかけは何だったのでしょうか?

私はもともと大学で陶芸を勉強していたのですが、その当時、七宝の講義を受けていた友人が講義で作った作品を見せてくれたのが、七宝との最初の出会いです。

銀線の繊細さと、ガラス質の色の美しさがとても印象的で、即「作ってみたい!」と思いました。しかし、そのときの講義の受付は締切られていたので、七宝の講義をいわゆる「もぐり」で受け、そこで初めて七宝を作ったのです。

そして、その後大学を卒業して、そのまま七宝の先生の工房に直接通うようになり、七宝にどんどんのめりこんでいき、現在に至ります。


七宝とはどのようなものでしょうか?

七宝の歴史はとても古く、日本には平安時代の遺品もありますが、日本の七宝が世界に認められ始めたのは明治くらいからです。そこから七宝が世間一般に広まりましたが、現在の七宝業界は活気があるとは言えない状態です。七宝のアクセサリーも、今一般に出回っているのは、既製品のパーツに七宝を一部施して大量生産されているものが殆どで、純粋に職人の手で一から手作りされたものはあまり見かけなくなってきました。

七宝工房 pray

日本の伝統工芸である七宝の良さを生かしたアクセサリーを、大量生産の安価な既製品で無く、新しい伝統工芸品として一から自分の手で作りたい。そして「今の七宝」として、若い世代の人たちにも広めたい。そんな思いで七宝を作っています。


細井さんが情熱を持って、女性一人九州で修行に励む七宝の魅力は何でしょうか?

日本の七宝の代表的な伝統技法に、純銀でできた細い線で模様をつくり、そこに彩色していく「有線七宝」があります。私は主にこの技法を使ってアクセサリーを作っています。

デザインを考案し、それに合わせて銅板を切り、銀線を立て、色を注して窯で焼く作業を何度か繰り返した後、丁寧に砥ぐ・・・このひとつひとつの作業に手間がかかり、大量生産はできませんが、作り上げたものは世界でたったひとつのものです。是非、実物を手にとって七宝の美しさを実感していただきたい、そう願っています。





七宝工房Pray

七宝焼きを廃れさせてはもったいないと、七宝の技術を用いてペンダントトップなどのアクセサリーを作る「七宝工房Pray」を立ち上げた。ペンダントトップの美しさとセンスの良さには驚かされる。



七宝焼きペンダント
七宝ペンダント・ピアス

22,000円~