
kii工房は、琵琶湖の北西に位置する滋賀県高島市で帆布の鞄をつくっています。
地元高島で昔から織られている帆布を使い、素朴で丈夫な鞄をひとつひとつ、手づくりしています。

大学卒業後、商社のアパレルで営業や企画の仕事をしていました。しかし30歳になる前、自分自身を磨きなおそうと思ったのです。私はそれまで経験したことのない野菜や果物の販売を始めたのですよ。
今ではあまり見かけることはないでしょう。産地から仕入れたミカンやスイカなどを車で運んで、住宅地やマンションの前の空き地や路上にて販売していたのです。
最初はそこそこ売れていました。しかし経営が行き詰まり、商品が残るようになってきました。その後、一気にお客さんが激減してしまったのです。私は後ろ髪を引かれる思いで、その仕事をやめてました・・・。
その後、昔の経験を活かし服の販売をしてみましたが、なかなかうまくいかず悶々とする日々が続きました。そんな時、友人がバッグ職人さんを紹介してくれたのです。そこで、私は職人さんと出会い、今まで経験したことのないものづくりに興味が湧いたのです!
何の知識もなかったのですが、私は新たな世界へと一歩を踏み出しました。最初にしたことは、なけなしの金をはたき新品と中古のミシンを2台買ったことです。
職人さんと出会ってから連日、職人さんの家に通いました。夜遅くまで技術的なことを丁寧に教えて貰ったのですよ。
家に帰ってからも、バッグ作りの実践を重ねました。試行錯誤を繰り返しながら、ずっとバック作りに没頭していたのです。
気がつくと、いろんなバックを作ることができるようになっていました!
考えてみると、あの職人さんとの出会いから、ー今の自分があると思いましたー

当時、私は若気の至りで、大阪で住んでいました。
かばん作りを初めてから、作ることはどこでもできると思い、
30歳代後半で行ったことのない琵琶湖のほとり(滋賀県高島市)に引っ越しました。
そこで、メーカーのサンプル作りや下請けとしてバッグを量産するようになったのです。
全く知らなかったのですが、高島市は織物の町で全国有数の厚織帆布の生産地でした。
ーそこで私は"帆布"と出会いましたー
この帆布との出会いによって、私の鞄の人生は一変しました。
帆布を使って、オリジナルのかばんを作り始めたのです。
昔、高島帆布は帆船の帆やテントなどに使われていました。
今では柔道着、マット、工具入れ、産業資材などに使われる素材です。
帆布は使えば使いこむほど独特の味が出てきます。
丈夫で長持ちの高島帆布は、私の作るかばんにぴったりの素材だったのです。

人生いろいろ、人の好みもいろいろ。kii工房ではある面でシンプル。
そしてずっと使い続けていけるような、
飽きのこないものづくりをしていこうと思っています。
現在は、幅広い年代層に受け入れてもらえる商品
(手提げ、トート、ショルダー、リュック)を追及していきたいと考えているところです。
家族みんなで企画していますが、それぞれがものづくりに対してこだわりがあります。
時には意見が衝突するときがありますが、
衝突から進化していく力が得られると感じるようになりました。
私は店を出していません。どこで活動しているかというと、
全国のアートクラフトフェアーに参加して、各地を回っているのです。
そこで、つくったバックが手にとられ、
多くの方と触れ合うことができればいいと考えています。
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丈夫で柔軟な帆布は、使っていくうちにその人だけの味が出てくる。使い手の気持ちを考えながら作る來住氏の鞄の数々は、一つ一つ丁寧に作られている。シンプルで丈夫な帆布鞄は持つ人を魅了していく。 |
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