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 職人.comトップ職人一覧ビーズ職人 吉村耕司.浅倉愛

 

コスチュームジュエリーハウスK&Aというブランドで、本当に素敵なビーズアクセサリーを作られていますが、これをされるようになったきっかけは何だったんでしょうか?

浅倉:大学生の友達がいるんですけど、その人が大学祭の出し物をするときに、アクセサリーを作っているのを見たのがきっかけです。それまではビースに触ったこともなくて。(笑)

吉村:僕は彼女が作っているのを見て「すごく楽しそうやな」と思って、お手伝いとかしてたんですけど、そのうち自分もその世界にはまり込むようになったという感じですね。彼女から一年ぐらい遅れて、やり始めるようになりました。

浅倉:私がやり初めて9年目なんですよ、今年。で彼が8年目になります。

吉村:最初の頃は、道端でお店をぱっとひらいて、いわゆる露天商みたいなことをやってました。2、3年ぐらいですかね。それが大きな経験になったと思います。お客様と生でお話しすることができましたし。僕たちのターニングポイントですね。

露天商はお客様との距離がちかくていいですよね。ビーズの魅力ってなんだと思いますか?

吉村:「スイミー」っていう絵本があるんです。スイミーっていう魚がいるんですけど、小さい魚だから大きな魚に食べられちゃうんですよ。で、どうやって身を守るかっていうと、小さな魚たちがたくさん、一つに集まって魚の形を作って、その食べられる魚より大きな魚になってやり過ごす。そういう物語なんです。

ビーズもそれと一緒ですね。一つ一つはおもしろくもなんともないと思うんですよ。単体できれいなものもありますけど。「単なるビーズやな」というものが、その作者のコンセプト、色であったりだとか表現の仕方で変化してくる、そこにおもしろみがあると思うんです。

浅倉:私は宝石を倒したいんです。(笑)宝石商の人から「ビーズって所詮おもちゃでしょ」ってよく言われるんです。宝石というのはすごく売りやすいでしょう。その作品そのものを売るのではなくて、その素材の価値で売る。「ダイヤモンドですよ」「財産になりますよ」と言って売れるんです。

ビーズには、その素材としての価値というのが残念ながらありませんので、その作り手の技とか、思いとか、流行とか、組み方、形によってその価値が決まります。素材自体に頼らないところが好きなんです。それがビーズの魅力だと思います。宝石にできないことが出来る。

 

すばらしいですね!これからどのような形でお客様に伝えていきたいと思われますか?

吉村:一回ビーズを使ってみて下さい。持っててもらうだけでも楽しくなりますし、自分の心が顕れるような気がします。ビーズを眺めて楽しむだけでも心が癒されて、それが溢れる力になったりするんで、そういうのはどうかなって。

浅倉:究極の贅沢をして欲しいです、女性には特に。ダイヤモンドっていうのは、スーツとかドレスとか、どんな服にも合いますよね。だけど、個性的なアクセサリーっていうのは服を選ぶじゃないですか。その服を選ぶところが私は好きなんです。「この服を着る時しかこれ付けられない」ていうのが好き。そういうのって究極の贅沢ですよね。

昔、ジュエリーハウスがヨーロッパの方で盛んだった頃にそういうことが行われてたんです。中世の時代のコスチュームジュエリーというものを復活させたい。その時代はお金持ちの人が着てたけども、ビーズと言う富財にかえることによって、私達にもそういう贅沢が出来る、ということを広めたい。コスチュームジュエリーというものを日本に根付かせたいんです。

ジュエリーハウスていうのは、金や銀しか使えないことに限られてるんですけど、コスチュームジュエリーていうのは、本物でない素材を使ってジュエリーを作るって言う意味なんです。

浅倉:究極は歴史に名前を残すことなんだよね?(笑)

吉村:うん。(笑)いよいよ物の価値ていうのが下がっていってると僕は思ってるんです。大量で生産して大量消費する、どんどん安い物を売っていくっていう考え方ですけど、それはちょっとおかしいと思うんです。もう一度価値を放出してみたいなというのがあるんです。

職人や作家が作ったものという意味合いでそこに付加価値が出来ます。付加価値をつけることで少しでも高く売れるかな、と思って。適正価格っていうものをもう一度探していく作業って必要やと思うんです。だからうちは赤札も貼らないし、セールもしない。押し売りもしない。

浅倉:服を買うと最初っからアクセサリーがついてること、ありますよね。そういうものを買っていて、そういうものが好きな人は、うちのものを見て高いって思われるんです。だけどそれには色んな理由がある。ビーズは200年近い伝統のあるところのメーカーのものを使っています。修理はご購入から何年たっていてもやりますし、修理代は頂いていません。オーダー料は一切発生いたしませんから、フルオーダーでいらしても、4500円で売ってるものは4500円のままなんです。そういうのも含ませたお値段なんです。

吉村:「この人」っていうのがこれからは一番、必要になってくると思うんです。日本人が昔、大事にしてた、信頼関係、向こう三軒両隣、長屋の精神。そういう、ほんとに、家、鍵あけて出てもよかった時代です。そういうのがもう一回、人と人との間に築けたら、すごい素敵やな、と。それは日本人の国柄やと思うんですよ。そういうのも含めて、世界に発信していきたいですね。

職人って信頼関係があっての商売ですし、伝統工芸なんかでもそうやと思う。日本人の精神性を含めての伝統工芸やと思います。日本人はそういうのを見せれたらな、と思うんです。

お忙しい中貴重なお話をありがとうございました。

 

ビーズ
ビーズの魅力をご堪能下さい。

 


ビーズ職人 吉村耕司 浅倉愛

ビーズには、その素材としての価値というのが残念ながらありませんので、その作り手の技とか、思いとか、流行とか、組み方、形によってその価値が決まります。素材自体に頼らないところが好きなんです。それがビーズの魅力だと思います。宝石にできないことが出来る。



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