
まず最初に、手織三河木綿を始められたきっかけを教えて下さい。
もともと地元が愛知県の蒲郡なんですけど、最初は蒲郡ってつまんないなって思うことがあったんです。
憧れて住みたくなるような場所じゃなく凄く中途半端な町だったので、
それを好きになるのに「蒲郡で良かった」というものが欲しかったんです。
それで三河木綿を知って、織りを始めるようになりました。
またコウハウジングのようなコーポラティブハウス(共生型住まい)で住みたいと思っていて、
人々を結び付けるような、みんな遊びに来る場があればなと考え、
それが手織りの工房などに繋がらないかなと思いました。
三河木綿の、他とは違う魅力ってどんなところですか?
私は肌が弱いんですけれど、直接肌に触れるものとかもやっぱり木綿って良いなあって思うんですね。
その中でも三河木綿はわりと地厚になるんです。
木綿でもしなやかというよりざっくりとしていて、温かみのある、素朴で人懐っこいって感じます。
手で紡ぐと、そのときの気持ちも出るんですよね。気持ちをこめて織りたいなと思います。
今の時代に、手で紡ぐというのはどういう意義がありますか?
一日に紡げる量って、頑張っても40~50グラムなんですよ。
でも三河木綿の生地で着物を作るとすると1キロ近くいると思います。
経糸(たていと)も緯糸(よこいと)も紡ぐとすると凄い日数かかりますよね。
だから凄く物のありがたさ、大切さを感じます。
糸自体も、風合いはあります。
機械でも手紡ぎ風は出来ますけど、人間の気持ちほど気まぐれに機械は出来ないんじゃないかなって思います。
気持ちが乗るところが面白い。人によって糸も織りも、全然違ってきます。
人柄が出ちゃうんですって。
経糸が命で緯糸が人柄なんです。
これは教わったことなんですけど、
経糸っていうのは切れたら困る大事な部分でもあるので、そういう意味で命です。
緯糸は、気持ちやリズムが乱れたりすればムラが出ます。
手紡ぎの感じが特に縦よりも横に表れるのかなって思うんです。
花野さんの織った生地はどう表れていますか?優しい感じがしますけど。
本当ですか、ありがとうございます。
優しくて人懐っこい肌触り、ですね。
今後の展望について教えて下さい。
皆さんにこういう風に作ってますって知って頂くことも大きな一歩だと思っています。
木綿も素敵だし、他にも素敵なものはあるのでそれぞれの良さを出せるようなものも織っていきたいと思います。
こういう伝統を無くさないように、皆さんに使っていただいてほっとするようなものだとお客様が感じて頂ければ、伝わっていくと思うんです。
私はのんびり、ほっこりって好きなんですけれど、
「これを履いたら今日のんびり歩けそう」っていう気持ちになって頂きたくて作りたいですね。
ちょっとでもゆっくりな空気を届けたい。
作るのに時間がとてもかかるので、そののんびりした空気を味わって頂きたいです。
紡ぎや染めからずっとやっていくと育てているような、一緒に生きて歩んでいる気持ちになって情がわいてしまうんですよ。
今日持ってきた下駄、あの子は自分の愛犬だった子を思い出しちゃいます。

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私はのんびり、ほっこりって好きなんですけれど、 「これを履いたら今日のんびり歩けそう」っていう気持ちになって頂きたくて作りたいですね。 ちょっとでもゆっくりな空気を届けたい。 作るのに時間がとてもかかるので、そののんびりした空気を味わって頂きたいです。 紡ぎや染めからずっとやっていくと育てているような、一緒に生きて歩んでいる気持ちになって情がわいてしまうんですよ。
今日持ってきた下駄、あの子は自分の愛犬だった子を思い出しちゃいます。
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