絵師 冬奇 プロフィール 通販 販売




絵師 冬奇
まずこのような絵を描こうと思ったきっかけはなんですか?

もともと神奈川県出身で、日本画家の平川敏夫さんにあこがれて、教鞭を取っている京都芸術短期大学(現在は京都造形大)にきたんです。彼は墨(すみ)を使って竹林とかを描いていました。リアリティとは違う緻密さに感動しましたね。

喜多川歌麿さんの作品が大好きで、制圧された平面の中で自分を表現するということの面白さを感じました。

「こんなやつがいるんだよ」っていうものすごく屈折した自己顕示欲っていうか(笑)、たぶんそういうのがすごく強かったので、何か自分しかできない表現方法は何だろうって考えたら、日本画として新しい和を表現していくことだったんですね。


現在手染メ屋の代表、青木正明氏と共同で「妖怪Tシャツ」などを描かれて新聞などにも取り上げられていますが、どういった経緯でこのような面白い作品ができたのですか?

そうですね、この作品なのですが、たまたま共通の知り合いを通じて知り合った青木さんに妖怪描いてくれと依頼を受けました。それで持っていったのが下の絵なんですよ。そしたらえらく気に入ってくれて(笑)そんな感じで始まったんですよね。実は私自身、妖怪というものに対して、知識なんてなかったんです。妖怪といったら「ゲゲゲの鬼太郎」ぐらいしか知りませんでした。

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妖怪っていろいろと調べてみると非常に面白いですよね。思えばどうしてこんなものができたのかかなり不思議です。

私は今も昔も変わらず、人の中には妖怪がいると思うんです。自分の中にある憎しみや悲しみの化身が妖怪として表現されてきたのではないかと思います。

だとしたら数ある妖怪の中でも、見たこともないような気持ち悪い妖怪とか、初めて見るのにどこか懐かしくてかわいらしい妖怪とか出てくると思うんです。そのモチーフの中から自分に合った妖怪というのをチョイスすることで、自分のオリジナリティとして自己表現していくひとつの手段になると思いますね。



墨で描くというこだわりみたいなのってありますか?

まず墨は、やわらかさと同時に力強さを兼ね備えています。濃淡をつけることや、油分を持つ墨(茶系)と持たない墨(青系)を使い分けることで1色の中にいくつものの色を表現することができるんです。

また、プリントされているTシャツですと、引っ張ると柄が割れてしまいますが、墨は素材に染み込んでいますので、いくら引っ張っても模様が割れることはありません。またブリーチをかけても落ちないというところも、合成染料には真似のできない丈夫なところでもありますね。繊細さと強さを兼ね備えているんです。



では、これからの冬奇氏の展望をお願いします。

私は神奈川県出身ですが、京都の伝統技能は受け継がれていくことが必要だと思います。それはやはり京都に住んでいる内側の人が積極的に新しい提案をして幅広く認知してもらい飽きさせないことが必要になると思います。

私は普段は着物絵師の仕事をしていますが、ご存知のとおり着物は一生のうちに何枚も買える代物ではありません。

ですが、Tシャツだったら買えます。そのTシャツを買っていただいたお客様が街を歩くことによって、私なりの表現を多くの人に見ていただけるんです。

もちろんTシャツはひとつの手段でしかありません。さまざまな形で私の表現を世の中に提供させてもらうことができると思うんです。

そこで自分の「屈折した自己顕示欲」に賛同してくれたお客様が、自らの表現手段として私の絵を選んでくれたなら本当に嬉しいですね。

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新聞にも取り上げられました。画像をクリックすると拡大します。

絵師 冬奇

★2005年6月16日 

ワコルネアワードにて冬奇氏が表彰されました。


プロフィ-ル 

2002年以前 京都芸術短期大学日本画科卒業後 、手描き友禅染の工房に入り、和装文化や伝統技術を学ぶ、以降、伝統技術と日本画を融合させたスタイルで製作に入る 

2003年 友人のフリーマーケット出店にあわせ、手描きのTシャツを製作、展示する。が、まったく売れず。そこで手染メ屋の店主と運命の出会い。手染メ屋より「妖怪の画を描いてほしい」と依頼される。『妖怪Tシャツ誕生』手染メ屋経由でTシャツの販売開始。

2005年 プラッツ近鉄で手描きTシャツの実演。京都大丸で、nokiro-art企画の展示会に手描き・ 手染めの手作りコースターを出品。(株)ワコ-ル主催のイベント「ワコルネアワード」の公募に出した作品が「津村賞」を受賞。東京での授賞式に招かれる(雑誌「装苑」に特集として掲載)

2005年秋 nokiro-artプロデュースの和風ダイニングバー「和久良」 兵庫県神戸市中央区北長狭通2-5-1 タイシンサンセットビルB1の内装に使用する金屏風の製作を担当。

2006年 1月18日~20日のインターナショナルファッションフェアで出品された京伝のブランド 「禅」のデザインをいくつか手がける。これより、禅の専属デザイナーとしてTシャツ部門のライン製作にかかわる。

2006年春 ドイツ、ゲシュタルテン出版社の2007年用カレンダ-[SKOOPY2007]参加ア-ティストに日本人2人のなかに選ばれる。

2006年夏 ドイツ、ゲシュタルテン出版書籍「INTO THE NATURE]に参加 

2006年秋 ドイツゲシュタルテン出版書籍「POE-ILLUSTRAITED TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION]に参加!

2006年冬 nokiro-artプロデュースの和風ダイニングバー「おいでんか」 大阪市福島区大開1-15-32 阪神レジャービル1番館1F店舗内装用の金屏風製作

日本画を学ぶため、京都へ移り住むようになってはや13年。そんな私が絵師として本格的に活動することになったのは偶然の出会いからだった。その出会いが様々な分野で活躍する人びととの出会いにつながり、和を基調としたコラボレーションが次々に実現した。そうした流れの中、自らの作品を通じて私が常に伝えようとしているのは、住み慣れた地の魅力、その背景にある京都文化の奥深さだ。京都人ではないからこそ感じ取ることのできる京都らしさを「ジャポニズム」というカテゴリで存分に表現することで、独自の"京スタイル"を築き上げていきたい。

絵師  冬奇



【異なる要素とイメ-ジを重ねあうものづくり】 構想日本より

                                  京友禅・絵師 冬奇

19歳の春に神奈川県から京都へと日本画を学びにやってきました。卒業後、「日本画の技術も生かした仕事をしたい」と考え、京友禅の工房に就職したの が、20歳のときです。
工房では毎日、諸先輩たちの叱咤激励や先生の作品を愛する故のこだわり に関しての話などを聞くのが楽しくて、着物に自分の「イメ-ジ」を伝えて載せ る技術習得にのめりこんでいきました。最初は生地に真っすぐ線が引けなか ったり、友禅でも色ムラがあったりして苦労の連続でしたが、次第に数をこな していくうちに失敗もしなくなってきました。最初の数年は自分とプレッシャー との戦いでした。

そして、呉服製造に携わるようになって8年目くらいのときです。縁あって「T シャツに絵描いてもらえないか?」と職人リレーエッセー(4)の筆者でもある 手染メ屋店主青木氏に言われて描いたのがきっかけで、共同で制作すれば もっといろんな人に作品を見てもらえることを知りました。

それも、自分だけの作品じゃなく、人の作品(青木氏が染めたTシャツ)に絵 付けをすることにより、メッセージを伝える効果が「×2」得られるわけです。草木染めのTシャツに私が妖怪の絵を描く、「異なる要素とイメ-ジを重ねあ うものづくり」の始まりでした。

ここでいう「要素」とは、青木氏が染めたTシャツや、私が描く日本画のことで す。また、「イメージ」とは、青木氏が出したいと思っている"色"や"風合い"で あり、私が伝えたいと思っている"人の内面にある情念"や"熱い生命の息吹" のことです。それらを重ねあわせ、一人では得られない作品をつくり出すので
す。
その背景には、それぞれの職人が"10割打者"をめざして日々磨き続けてい る技術があります。職人の世界は、寸文の狂いもない製品を作り続ける"10 割打者"となってはじめて評価される世界。工房に入って12年目の私ですが、まだまだ5割打者といったところ、技術の習得に終わりはありません。

京都には、そんな職人たちが分業で協力しあいながら一つのイメージを作り 上げていく文化が根強く残っています。着物や西陣帯と扇子を組み合わせて 京舞妓をつくったり、お茶とお花や和菓子で茶道を生み出したりという感じで す。まさに、「異なる要素とイメージを重ねあうものづくり」です。

現在、私は絵師として活動していますが、元々、絵師という職業は江戸時代 から既に現在のデザイナーのような仕事だったようです。器や家具のデザイン などは絵師の仕事でした。絵師が要素とイメージをつなぎあわせ、デザインを まとめあげる仕事をしていたのです。

だからというわけでもありませんが、私も青木氏との出会い以来、着物と日本 画の技術を応用した作品(絵や柄の提供)で商業ビルの内装をデザインしたり、海外絵本の挿絵、本格的な金屏風製作、アパレルブランドのTシャツデザイン、扇面のデザインなどといった活動を展開しています。こういった活動をしていて もっとも強く感じるのは、才能の拡張性は無限ということです。特にやりがいを 感じたのは、海外の大きな施設に作品がプリントされたときでした。

そのときの感動を忘れず、これからも、京友禅を通して学びつづけている伝統 技術と和装文化を大切にしながらも、世界の方たちと交流し、新しい作品を生 みだしていきたいと思っています。


*冬奇(ふゆき)氏のプロフィール
京都芸術短期大学日本画科卒業後、1996年に手描き友禅染の工房に入り、和装文化や伝統技術を学ぶ。2003年以降、手描きのTシャツを製作、展示す るなど、伝統技術と日本画を融合させたスタイルで製作に入る。2005年には、(株)ワコ-ル主催のイベント「ワコルネアワード」で「津村賞」を受賞。ドイツの 書籍にも作品が掲載されるなど、海外でも評価を得ている。
冬奇氏のホームページ: http://fuyuki.p2.bindsite.jp/


絵師 冬奇
ドイツで発表された冬奇氏のデザイン。


絵師 冬奇

日経流通新聞


絵師 冬奇

繊研新聞





絵師 冬奇

冬奇

伝統技術と独自の感性を組み合わせて描く。ドイツ・フォルクスワーゲン本社食堂の壁には、冬奇氏が絵を描いている。



手染め筆描きTシャツ(手染メ屋×冬奇氏)
手染メ屋×冬奇氏
手染め筆描きTシャツ

15,540円~

手染め筆描きTシャツ(手染メ屋×冬奇氏)
AramaRoots×冬奇氏
シルバーペンダント

13,650円