 加藤さんがシルバー職人になられたきっかけは何でしょうか?
小さい時から絵を描いたり、ものを作ったりするのが好きで、そのまま大きくなって、美術工芸系の学校を卒業しました。
その後、サラリーマンをする傍らでグラフィックデザインを細々とやっていたのですが、ある日ぽつんと暇になりましてね、たまたま見つけた宝飾専門学校の社会人クラスに入学しました。
その時、「シルバーアクセサリー屋さんや!」って思い立って、たった一人でブランドを立ち上げたのがきっかけですね。
ただ、その時とくらべると銀やプラチナの値段が想像以上に上がってしまったのは、今でも誤算だとは思ってます。

なるほど、グラフィックからシルバー職人に転身されたのですね。次に、Arama Rootsで作られているシルバーアクセサリーの魅力をお教え下さい。
Arama Rootsの魅力と言えば、やっぱりオーダーメイドですかね。
オーダーメイドを重視するのは、自分が手に入れたいものを探す時に、「他にないもの」が欲しいということもありますが、やはり人と人という関係が好きなんです。
だからこそ、人から直接ものを買うことが少なくなってきた時代なので、できれば買って頂いたお客様と一人一人お会いしたいですね。
ちなみに今までオーダーメイドで作ったアイテム数は200点以上で、その中には、本当に幸せそうに結婚を控えたカップルもたくさんいらっしゃいますが、中にはすごく悲しい出来事を抱えられた方もいらして、楽しんで制作できないものもありました。
そんな深く大きなプレッシャーの中、感情移入し、それぞれの宝物を作らさせて頂いております。仕事だったらそれはしてはいけないことかもしれませんが、それは小さな工房だからできること。そのひとつひとつの依頼が今の商品作りに反映されています。
もちろんアフターサービスをしっかりして、長く持って頂きたいと常に考えているからこそ、人と人との関わりをこれからもずっと大切にしていきたいですね。

なるほど、Arama Rootsの商品、一点一点にはそういった背景があるんですね。では、最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
この世の中にまだまだ「シルバーはちょっと…」とか「アクセサリーはしないので…」など、アンチシルバーアクセサリー派の方もいらっしゃいます。
そんな方にも「Arama Rootsのものなら…」と、言って頂けるような素材・機能性を備えた装飾品を創造していきたいですね。
それが今後の展望ですかね。
私、加藤心姿の展望は、というか目標は毎日をどう楽しく過ごすか、今はそれ位しか考えてないですが、今よりちょっとおいしいご飯が食べれたら、嬉しいです。 |